『古事記の構造』

イザナギの黄泉の国訪問

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①「亡くなったイザナミノミコトにもう一度会いたい」と思われて、イザナギノミコトは黄泉の国(死者の国)へと行かれます。

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②イザナミノミコトは「すでに黄泉の国の竃で調理したものを食べてしまったので帰ることができません。しかし、黄泉の国の神と相談しますので、その間、わたしの姿をご覧にならないでください」とイザナギノミコトにお伝えになります。

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③イザナギノミコトが約束を無視して部屋の様子を見ると、イザナミノミコトの体には8種類の雷神が出現していました。イザナミノミコトは「よくも恥をかかせた」といって黄泉の国の醜い女を遣わしてイザナギノミコトを追いかけさせます。

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④イザナギノミコトが見にくい女を振り払うと、ついで八雷神が追いかけてきました。※黄泉比良板(よもつひらさか)まで来た時に、桃の実を3つとり、投げつけたところ、黄泉の国の軍勢はことごとく逃げ帰ってしまいました。 

※黄泉の国と現実の世界との境界

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⑤最後にはイザナミノミコトご自身が追いかけてこられました。イザナギノミコトは大きな岩石を黄泉比良板に置いて出入り口を塞いでしまいました。そこでこのような 言葉を交わします。イザナミノミコト「わたしはあなたの国の人々を1日に1000人殺します。」、イザナギノミコト「あなたがそのようなことをなさるのであれば、わたしは1 日に1500人の子を誕生させましょう。」

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