『古事記の構造』

イザナギの禊祓と、神々の化成

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①黄泉の国から帰られたイザナギノミコトは「私はなんと汚らわしい国に行ったことだろう。」と禊祓いをなさいました。イザナギノミコトの杖、帯、嚢(ふくろ)、袴、衣、冠、腕輪から神々がお生まれになります。

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②イザナギノミコトは「上流は流れが速い。下流は流れが遅い。」といわれて、中流の瀬におりて水中にもぐり、心身の穢(けが)れを洗い清めた時に2神が生まれました。この2神は「※禍事(まがごと)の神様」です。

※凶事、穢れ

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③その禍を直す神が次々とお生まれになります。

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④次に、水の底にもぐって、身を清められた時に次々と神々が生まれます。

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⑤穢れを祓った最後の最後に誕生したのが、三貴神(さんきしん)といわれる神々です。イザナギノミコトが左の目を洗われた時にお生まれになられた神がアマテラスオホミカミ、右の目を洗われた時にお生まれになられた神がツクヨミノミコト、鼻を洗われた時にお生まれになられた神がタケハヤスサノヲノミコト。『古事記』の中心的な役割を担う神々が生成されます。

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